「あー、その…バレンタインっスね、プロデューサー。なんか緊張するっス…」
そう、やっぱりこのイベントは慣れない。
この人にチョコレートを渡すのも今年で何回目だろうか?
毎年恒例の行事、例年通りと言えばそれだけ。
それだけなのに…緊張が和らぐ気配が一切ない。
むしろ年を重ねる毎に強くなってる気がする。
「へへ…プロデューサーの好きなものリサーチしたり、何がいいか悩んだり。なんて言うか…少女漫画っぽい気持ち、少しわかったっス」
ちひろさんにお願いして、彼の好みを調べてもらって…
本当は手作りがいいんだろうけども、普段料理すらマトモにやらない不器用な私なんかが作っても変になっちゃうだろうから……
折角あげるならやっぱりいい物をあげたいし……
でも、喜んでくれるかな?おいしいって思ってくれるかな?なんて考えながらチョコレートを選ぶのもそれはそれで楽しくて…
まるでリア充みたい。
アイドルを始めてなかったら、リアルでこんな経験する事なんて一生なかったと思うから…
そんな貴重な体験をたくさんくれたあなたに送る、私からの感謝の気持ち。
当然、ここにいるアイドルは自分だけじゃないから、他の子からもプレゼントは貰うと思う。
その中には手作りだったり、凝ってたり…私があげるコレよりもずっといい物を貰うかもしれない。
それでも、私がコレを渡す今この瞬間が、あなたにとっても思い出深いものになると嬉しいな。
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モバの方の比奈ちゃんがチョコくれるとこ見てたらなんか思い浮かんだので折角だしとポチポチとまとめてみたり。
SS難しいよね書ける人すっごい
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